こんにちは、八王子市議会議員の相沢こうたです。
2022年3月
〇日々ウクライナの悲惨な映像が流れ、無差別に攻撃を激化させているロシアに激しい憤りを感じています。これは明らかに戦争というよりテロであり、世界中が恐らくそのように考えているはずですが、ウクライナの人たちを助けてあげられないことにもどかしさも感じています。
・ロシアが2月24日、ウクライナに対する軍事侵攻に踏み切り、ロシアとウクライナが戦争状態になってしまいました。イランイラク戦争など私が生きている間にも他国では幾つかの戦争がありましたが、映像技術やIT技術が格段に進歩した現代では今までは見ることは無かった戦争の映像が次々に入って来るため、改めて正気の沙汰ではない様が報道され日々心を痛めています。
軍事的施設しか攻撃しないと言ったロシアの砲撃は民間施設、小児病院、更には一般市民が避難している施設まで破壊しており、それは日に日に酷くなっており、その度に一般市民に多くの死者が出ています。あまりの犠牲者の多さに個別に埋葬することが出来ず、黒い袋に収められた複数の遺体が大きく掘られた穴に埋葬される映像を見ましたが、先進国のこの時代の様子には到底見えませんでした。これらの攻撃についてウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ声明の中で「これは戦争ではなくロシアによる国家テロだ」と強く非難しています。またロシア軍は非人道的兵器であるとされているクラスター爆弾や燃料気化爆弾なども使用していると報じられていますし、生物兵器や核の使用までちらつかせています。ロシアは先進国だと思っていましたが、こういった態度は刺青やドスをちらつかせるチンピラヤクザにかぶって見えて甚だ不快です。これらの兵器が使われると無差別的に殺傷される民間人の巻き添えが更に増えることは明白です。
〇ウクライナの歴史を見ると、ウクライナはオスマントルコの時代には黒海沿岸部がオスマントルコの支配を受け、他の時代にはソビエトの南下によって支配を受け、常にいずれかの強国の支配を受け続けてきた地域であるようです。1991年のソビエト崩壊によってソ連の共和国が独立していきましたが、その中にウクライナもあり、ロシアはこれらの地域がNATO(北大西洋条約機構)に入らないという条件付きで独立を認めました。独立後もロシア寄りの親ロシア派が政権を握っており、ロシアの権力は強く残っていたと推測されます。しかし2014年2月、親ロシア政権に抗議する市民を治安部隊が銃撃し、100人超の死者が出るという事件が起こりました。この責任を問われるのを恐れたウクライナの大統領が逃亡し、親欧米路線の政権が誕生しました。これに反発したロシアが強行したのがクリミア半島併合です。直後にプーチン政権の支援を受ける親ロシア派勢力がウクライナ東部の一部を占拠し、ウクライナ軍と武力衝突が始まりました。翌年2月、停戦合意が結ばれましたが、ロシアの強い意向が働き、ウクライナが親ロシア派支配地域に自治権を与える項目が盛り込まれました。その後ロシアはクリミア半島返還の協議には一切応じていません。
・そもそもウクライナはヨーロッパに属し、2014年に誕生した親欧米路線の政権はEUに加盟したい意向を持っていました。ただEUには軍事組織はなく、EU加盟イコールNATOの軍事組織傘下に入るということなります。ウクライナがEUに参加すると、結果的にNATOに入ることになり、これが米国と軍事的につながることになります。現在もEUに加盟するロシアに近いポーランドをはじめとした各国に米軍の基地があり、ウクライナにも米軍が進出してくることが当然予想され、こうなるとロシアはNATOに包囲されることになる訳で、このことに異常な危機感を抱いたロシアがウクライナを自由にしたくないという意向を持っていること、これが今回の軍事侵攻の大きな要因になっているのだと推測します。
〇ロシアがウクライナに対してだけではなく、自国で国民に対して行っている愚行は、まるで太平洋戦争時代の軍事国家・日本と重なって見えます。国内には都合の悪い報道は一切流さない、戦争を含めて政府に反発する思想は全てとらえて隔離する・・。まるで日本軍が連戦連勝を遂げているような連日の報道を繰り返すようメディアに圧力を掛け、国の戦っている姿が正義であるという刷り込み、反戦を訴える者は非国民として捕まえて鉄格子の中・・、これほどの情報化社会の現代でこれをやっているのですから呆れたものです。ウクライナの反撃を受けてロシア兵も相当数命を落としていることは確実です。ロシア国民が、無駄・無意味に絶命している仲間が大勢いることを正しく知って自国内から反戦の意見がうねりになってくることを祈っています。蟻の思いも天に届く・・小さな力で暴走する大統領を失脚させる、これ以上戦闘範囲を他国に広げずに納めるにはロシア国民が本当の状況を知ることが不可欠なのだと思います。ロシア国内で情報操作されている通信・報道を打破することが出来たなら、時代錯誤している自国の愚かな行為を正確に知ってくれたら、と願っています。世界中から一斉に声が上がっているように一刻も早く戦闘状態は停止すべきであり、こういった暴力から得られるものは何も無く人命を筆頭に失うものばかりであると強く認識して欲しいと思っています。
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