平成28年12月議会
一般質問で「再生可能エネルギーの地産地消推進について」「CLTで地方創生を実現する首長連合への参加について」「多良峡における観光バス増加への対応について」の3点を質問・提言
大垣市議会の一般質問が12月13日に行われました。一般質問は3,6,9,12月の議会定例会の中で行われ、議員が登壇し、市長に対して大垣市政への質問や提言を行うものです。私は「再生可能エネルギーの地産地消推進について」「CLTで地方創生を実現する首長連合への参加について」「多良峡における観光バス増加への対応について」の3点について、質問と提言を行いました。その要旨は次のとおりです。
1.再生可能エネルギーの地産地消推進について
近年環境に先進的とされる自治体で、再生可能エネルギーの地産地消が進んでいる。自治体PPSと呼ばれる仕組みである。これは、自治体や地元企業が出資し、地域で生産される太陽光エネルギーなどを買い付けて取りまとめる会社を設立し、公共施設や事業所がその会社から購入する文字どおりの「地産地消」の仕組である。従来は再生可能エネルギーの生産が行われるものの、それは地域外へ販売され、公共施設や事業所は地域外の会社からあらためて別の再生可能エネルギーを購入する形で進められてきた。これは地域内で資金を循環させる形にはなっておらず、環境には貢献するが地域振興には不十分な形であった。そこで地域内で生産された再生可能エネルギーを地域内で購入し、地域内で販売することにより、資金の循環と雇用の発生を促し、地域発展に役立てようというものである。本市でもメガソーラークラスの太陽光発電の設置が各地で進み、大口の消費者である公共施設の購入とマッチングできれば環境と地域経済と両方に貢献できる自治体PPSの推進が可能と考える。本市の見解をお伺いする。
2.「CLTで地方創生を実現する首長連合」への参加について
木材を板にひき、直角に交差させてパネルとし、20階ないし30階建ての中高層建築や大規模ショッピングモールに使用する新たな流れが先進国の中で広がっていることは、以前の一般質問で言及させていただいた。東京オリンピックでも建築・内装の主役が木質資源の活用になっており、そのメインの建築手法がこのCLTパネルを使った工法である。木材の先進地である高知県の知事と岡山県真庭市の市長が、CLTは地方創世の柱になると訴え全国の首長に「CLTで地方創生を実現する首長連合」の設立を呼びかけられた。その時は14自治体でスタートしたが、平成28年11月29日現在で80自治体に成長している。岐阜県知事も今年度加盟され、県下から県知事、関市長、中津川市長、恵那市長、揖斐川町長、白川町長、東白川村長の参加となった。政府の担当部署や関係国会議員との懇談など積極的な情報共有が進められており、この連合への参加は、揖斐川流域の中核都市としての本市にも新しいビジネス分野の開拓として、大いに意義があると考える。国や県の先進事業は自治体自らが飛び込み、取りに行く時代となっている。そのためには何よりもホットな情報と人的なネットワークがカギとなる。「CLTで地方創生を実現する首長連合」への加盟について、市長のお考えをお伺いする。
3.多良峡における観光バス増加への対応について
多良峡では合併以前から市民の手により、モミジの植栽が進められてきた。今ではシーズンになると全国各地から文字通り一日に何十台もの観光バスが来ていただけるまでになった。上石津地域事務所の調査では、去る11月15日から30日までの16日間で大型バス264台、推計10560人が来援されたとのことである。一般車両計測による推計の4560人と合わせ、合計15120人の来園があったと推計している。私も休日の午前に国道でカウントしたが、わずか30分の間に7台の大型バスが多良峡へ入っていき、あらためてその混雑ぶりに驚いた。うれしさとともに、これは早急に対策を取らないと、交通パニックが起きてしまうと懸念が強まった。
以前から地元要望が出されているが、その間もこのようにどんどんバスによる来客者は増えており、事故の発生や混雑に対するマイナスの評価の流布などが懸念される事態となっている。バスの駐車場の整備や車両交通の整理などの対策が急務と考える。本市の今後の対応をお伺いする。
<写真説明>
平成20年11月22日 田口義嘉寿氏(故人 名誉県民、名誉市民)自らスコップを取り、地元の子供たちともに多良峡にモミジを記念植樹。市民、県民の憩いの場となるとともに全国から大勢の方々に訪れてほしいとの希望を込めて、植えていただきました。本当にありがとうございました。行政と市民が協働して引き継いでいきたいです。
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