こんにちは、八王子市議会議員の相沢こうたです。
3月11日に発生した東日本巨大地震から半月以上が経過をしましたが、被害の規模は想像を絶する大きさで広範囲に渡っていることが日に日に明らかになり、未だに大きな余震が繰り返されています。
避難されている方々におかれましては、言葉に表せないようなつらい思いでいらっしゃると想像いたします。
津波により非常用電源を断たれたことで事故に至った福島第1原子力発電所1号機から4号機は状況がなかなか良化しないようで、これ以上の惨事につながらない展開を祈るのみです。こういった状況下で日夜救援活動にご尽力されている自衛隊、消防、警察、自治体などの方々には頭の下がる思いです。
原子力発電所では私の仲間も現場第一線で必死に頑張っていることと思います。どうぞ二次災害に十分にご注意をしていただきたいと日々祈るような気持ちで報道を見つめております。
原子力発電所の事故原因は「想定外の津波によるもの」とはいえ「一度でも想定外のことが起こると取り返しがつかないことになる可能性がある」ということを想定できなかったという点で、電力の仕事に携わっていた私にも大変に悔しい気持ちがあります。おそらく現場でずっと原子力発電所専門に携わってこられた方々は余計にその思いが強いのではないでしょうか。原子力発電所の事故に関してはテレビのアナウンサーや解説者、新聞などでも大変批判的な意見を述べる人がおります。
しかし、残念ながら事故以前にその人たちの誰からも今回の事象に対して注意喚起をするような意見をお聞きしたことはない、結果を見て批判するだけならば誰でもできるのです。私の知人・友人は「現場で危険を顧みず、事故以来家にも戻らず復旧にあたられている方々に頑張って下さいと伝えてほしい」と言っております。過去を反省して未来に生かすために一部の批判などに惑わされず、なんとか終結させていただきたいと心から願っています。
こういった時期において既に選挙期間に入っている東京都知事選挙は全く静かな選挙となっています。
今回の大震災が東京に起こらない保障はない訳ですし、3月11日の震災時、電車が全て運休した夜には帰宅困難者の受入れ体制ですら不十分だった自治体もある東京都では(ちなみに八王子市では完璧な受入体制を引けたとの報告がありました)今までの災害対策を根本から見直し真に災害に強い都市基盤整備をすることなど、今まであまり具体的に行われて来なかった(行ってはいたが現実味がなかったと思う)部分で喫緊の課題が出て来ました。争点がはっきりしないなどと言われている都知事選挙ですが、都民の近い将来の安全に直結するとても大切な選挙だと思っています。
続いて行われる統一地方選挙も今までと違う自粛ムード漂う雰囲気の中で実施をされると予想しています。今の日本が置かれている状況は大変に厳しいものがありますから、小異にこだわるような小さな政治に決別をして社会全体をしっかりと見渡して政策判断ができる議員を選出する非常に大切な選挙になると考えます。私もそういった意識をしっかりと持って皆さんの代表として少しでも日本再建の手助けが出来るよう再選を果たしたいと決意しております。
1期4年間、大変お世話になりました
【4月】
先日の日本経済新聞に掲載をされていたコラム(岡部直明氏)に大変共感する内容がありましたので概要を抜粋させていただきます。
「戦後日本最大の危機である。東日本を襲った巨大地震と大津波はその甚大な犠牲と被害に加えて申告な原発事故を招いた。・・(中略)・・しかし、この未曽有の悲劇に日本は立ち上がる。原発事故の最前線で最悪の事態を食い止めようと献身的な作業を続ける人々。乏しい食べ物を分かち合い、やっと口にする温かい味噌汁に「ありがとう」を忘れない被災者たち。政治指導者はこの日本人の連帯に学び、超党派で日本復活をめざさなければならない。新しい歴史を創造するのは、試練のときに生きる日本人の使命である。・・(中略)・・日本は立ち止まってはいられない。悲劇を超えて次の時代を築かなければならない。危機で浮かび上がるのは、現場にいる人々の強い使命感ともたつく政治指導者との落差である。「日本復活」という大目標のために小異にこだわる「小さな政治」に決別することだ。・・(中略)・・子ども手当、高速道路の無料化などの民主党の公約は見直し復興財源に振り向ける。一方で法人税引き下げは見送るべきではない。国債の日銀引き受けは避けるべきだ。危機だからこそ次の時代につながる責任ある政策が求められる。・・政治家と官僚、専門家が総力をあげる体制を取る。それこそ「政治主導」である。・・(中略)・・原発危機と原油危機に対応してエネルギー戦略の再構築が求められる。・・(中略)・・危機だからといって内向きになるのは避けたい・・(中略)・・歴史が皮肉なのは、この大震災で長引いた「失われた時代」が終わるという点である。無為無策の「緩慢な衰退」に身を任せるゆとりは日本にはもはやない。・・いままさに日本は新しい歴史の門出にある。《日本経済新聞・2011.3.28朝刊 岡部直明氏コラム抜粋》
地震発生から今日まで報道をされていることや、地震での建物崩壊など直接の被害は無くとも一時的な品不足や電力不足に伴う計画停電など、私たちの周りで起こっていることは紛れもない事実であり日本に課せられた国難です。人々の中には電車のダイヤが元に戻らないことや計画停電で1日3時間ほど電気が止まることに苛立ち文句を言う人も見かけます。心の狭さ・小ささに悲しくなります。そういう人を前にすると、いつから日本人はここまで自分勝手になってしまったのかと情けなくなります。何もかも禁止とか自粛といった委縮した考え方はいらないと思いますが、この大地震は国難なのです。国が厳しい状況にあっても皆この国で生きていく訳ですから、現実をしっかりと見据えて皆が協力して一日も早く日本を再建していく時なのです。
先日の春の選抜高校野球での選手宣誓を聞いて胸が熱くなりました。高校生が胸を張って「頑張ろう日本」と宣誓をする姿に感動しました。
気仙沼の避難所にてボランティアで避難者へラーメンを振舞う方の話しを夕方のニュースで見ました。ボランティアの方々は励ましに来たのに、逆に避難所にいる子どもたちに心からの「ありがとう」の言葉に涙を流していました。
こういった人たちや出来ごとを見ると、絶望的ともいえるような被害を受けましたが、日本はまだまだ頑張れると感じます。私もそのように信じて自分に出来る精一杯の活動で少しでも役に立ちたい、と思う毎日です。
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