大垣市議会議員

田中たかのり

TAKANORI TANAKA

平成29年6月議会

一般質問表題

「スポーツ・体育施設の改修改善について」

一般質問詳細

◯第9番(田中孝典君)
それでは、通告に従いまして私の質問に入らせていただきたいと存じますが、ちょっと先日、不法投棄の分別を雨の中でしておりまして体調を崩してしまいまして、こんな声になってしまいましてお聞き苦しいことを心からおわびを申し上げます。
 では早速、スポーツ・体育施設の改修改善についての質問に入らせていただきます。
 市長は、選挙期間中、市制90周年のときは大垣市のこれまでの実績に光を当てたが、100周年は未来への投資のスタートの年としたいんだと、未来志向がキーワードだと盛んに市民に訴えられました。未来はこうなるというしっかりとした予測、ビジョンは大切ですし、その姿勢に共感し、まさに大垣市の未来志向について今後大いに議論を深めたいと思いますが、実は、その一方で、未来はある日突然に到来するものではなくて、きょう、今日のこの現場の中に既にその変化や予兆がある、そういうのも事実です。気づかず見逃したままでいると、未来が大垣を追い越して、あるいは未来から大垣が取り残されていってしまうということになるんじゃないか。いかに現場の変化にアンテナを張るかが、現場の声にスピード感を持って応えるかが大切だ。私は、今回はこのどちらかというと草の根の視点に立って、本市のスポーツ・体育施設の改修改善について、市長の見解、方針をお伺いします。未来志向による施策については、また次回以降で深めていきたいと思いますので、楽しみにお待ちください。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 大垣市、本市の市民の健康増進と全国知名度向上の両面で、スポーツ・体育施設の充実は重要な施策です。民間が一生懸命頑張ってくださっている。それは、先ほどの西濃運輸さんの話もございましたが、あるいはミナモチームのお話もございましたが、いっぱいあると思います。しかし、スポーツ・体育施設の整備が実は後回しになっていないかということを私は今非常に危惧しております。特に、草の根業務である改修改善について、市長の言われる未来志向どころか、周回おくれ、あるいは現実対応能力欠如に陥っていないか私は危惧するものでございます。事例として聞いてください。事例として、私のすぐ近所にある上石津ふれあいグラウンドと総合体育館の状況を取り上げます。これはあくまで一事例として、ヒントになると思って取り上げさせていただきます。
 上石津の総合体育館は、鉄筋コンクリートづくりで、建築面積が2,886平米で延べ床面積が2,912平米、アリーナ面積が1,454平米、バレーボールコートが3面、バドミントンコートが6面、そのほか、バスケットボールが1面とか観覧席を414席備えたり、温水のシャワー室を備えたりしております。ふれあいグラウンドは、グラウンド敷地面積が3万1,222平米、サブグラウンドが3,770平米、野球場が、両翼91mでセンターが115mもとれる。当時の上石津町にとっては思い切った投資のもとに整備した施設でありまして、市町村合併のときには、こんなぜいたくな施設が要るのかというような声が出たほどでございましたが、いや、この施設は、新生大垣市の大会や多くの大垣市民に活用いただける大きなプレゼントになると私たちは思っておりました。しかしその後、管理費は低く抑えられ、改修もままならないまま10年が経過しております。
 この10年という間に時代は大きく動いて、名神高速道路関ケ原インターチェンジから5分の距離にあって、かつ国道365号に隣接する交通条件のよさから、この10年の間に、県内を初め、東海、近畿のチームの大会や交流試合が数多く開かれるようなりました。今では全国規模の大会が開かれるまでになっています。また、昨日は第30回の西濃綱引き選手権大会がこの体育館で開かれて、石川県や福井県、そして、お隣の不破郡あるいは蒲郡市から綱引きを愛する人たちが大勢来てくださって、本当に活気ある大会を運営しておられました。このにぎわいというのは本当にありがたい限りです。こうした大会には、実はお聞きすると、駐車場の広さ、大きさも大きなポイントになっているということを参加者は話されておられました。
 さて、市長のアンテナには、この条件のよさを活用しよう、活用してほしいという市民のニーズが届いていないのではないかというふうに私は思っております。さらに、この10年間の間で高齢化は一層進んで、団塊の世代が定年退職を迎えて、雇用の延長で働きつつも、実は第2の人生を自分自身の生活の豊かさに結びつけようという動きが加速しました。中高年の市民スポーツが大いに盛んになっている背景がここにあります。そして、これからもさらにこの中高齢者のスポーツは大いに拡大していくと私は思っております。そして、健康のためにもぜひそうしてほしいです。
 ふれあいグランド利用におけるこうした動きの代表的な事例として、今、私は、還暦野球の皆さんの利用に注目しています。還暦野球。60歳を中心にした野球を愛する人たちの野球の試合あるいは練習等です。ある日の試合のことです。フェンスの外の観覧エリアに、そのときベンチは1基もなく、ノートをお尻に敷いて食事をしたり、立ったままコンクリートブロック、コンクリートの壁ですね、手帳を当ててメンバーカードをこうやって記入されておられました。声をおかけして困りごとや要望などお伺いすると、固定ベンチがあるといいな、ほかのところみたいなしっかりしたベンチでなくても、簡単なベンチもいいから座れるものがあると楽だな。観覧席として二つ、三つ、設置してもらえないだろうか。それがあるとありがたいなという声が寄せられました。管理事務所に伝えると、本当に一生懸命手配していただいて、簡易プラスチックベンチを手作業でくいを打って針金でとめていただいて、まさにスピード対応していただきました。応急処置の見本です。次の回、利用者からはもう感動と感謝です。大垣の対応はすばらしい、ありがたい、また来る。ニーズに対して少しでも早く対応することがいかに大垣の名を高めるかという、これは典型的な事例です。本当に事務方はよくやってくださいました。このスピードが命です。ちなみに、例えば5月28日の大会では、大垣、西濃のクラブと多治見市、山県市、各務原市、岐阜市などから8チーム、朝8時半からですよ、還暦野球。朝8時半から夕方までみっちり試合をこなされておられました。少しさかのぼれば、4月9日は大垣2チーム、岐阜市、山県市、各務原市、本巣市、海津市。4月22日は同様に、大垣1チーム、市外7チームです。今後も、9月まで継続して県内各地の還暦野球チームの試合がこの大垣市の財産であるふれあいグラウンドで組まれています。恐らく次年度以後、大いに活用していただけると私は感じております。私は、本当に事務局の方々や管理者に心から感謝する次第です。支えてくださっているのは、ひとえに管理者の皆さんの予算のほとんどない中での超人的な作業によってですけれども、私はそれに行政に対してそこから先をお願いしたい。それに乗っかっているだけなら、それは行政の本質的な姿ではないと私は思います。応急処置は応急処置です。本市の行政には、応急処置を超える改修改善にスピード感を持って取り組むことが求められています。今度はその事例を申し上げます。
 5月21日には、第8回水の都杯9人制女子バレーボール選抜優勝大会がふれあいグラウンド隣の上石津総合体育館で開かれました。前日の全日本9人制バレーボールトップリーグに引き続いての全国大会です。ちなみに、出場チーム、サンデンホールディングス、群馬県、パイオニアレッドソニックス、埼玉県、東京女子体育大学、日本女子体育大学、日本体育大学、いずれも東京都、パナソニックES津アドバンス、三重県、パナソニックESブルーベルズ、大阪府、富士通テンレッドフェニックス、兵庫県、マツダクロス・ナイン、広島県、日田検診、大分県、鹿児島銀行、鹿児島県、そして、我らがイビデンレルグス、岐阜県。これだけのチームが、そうそうたるメンバーと大応援団ですよ、これが来場されて、全国から何台ものバスが駐車場に並びました。華麗なプレーがコートの中に炸裂して、そして、大歓声が観覧席に終日、朝から夕方までこだましました。しかし、その裏側ではこんなことが起きていました。事前の大会関係者の会場下見によると、交通条件のよさに比較して施設の手入れが全国大会を開催するには立ちおくれているということが指摘されたということです。平たく言うと、全国大会をやるには清掃等が行き届いていないという指摘でした。それを事務員の責任にするには余りにも酷です。なぜなら、ここの上石津総合体育館、ふれあいグラウンドには業者清掃の費用が全く計上されておらず、日常の庶務の合間に事務員が目につく範囲をモップがけやるのが精いっぱいということだったからです。広大な体育館施設を事務が本務である事務員が、わずか2人で業務の合間に全国大会を誘致するほどの行き届いた清掃をすることなどそもそもこれは不可能です。この清掃をやったのは、まさにほかの管理施設を請け負っている、その管理を請け負っている事務の人たちが全部集まって緊急に大掃除をしてくださったからこの大会を支えることができました。でもこれ以降、このやり方で通用するとは私は思いません。そしてさらに、試合当日、総合体育館の中は暗かったです。全部カーテンを閉めて、照明だけで大会が開催されていました。私は、体育館のアリーナの天井の全ての照明灯を写真に撮り、点灯状況のチェックをいたしました。その結果、驚くべきことに、全天井灯120灯のうち白色点灯して機能十分なものは56灯しかありません。47%です。黄色変化、黄変によって機能が劣化しているのが12灯、これは10%です。不点灯、機能不全、全くついていない電灯が52灯もありました。43%です。繰り返しますと、照明120灯のうち、まともについているのは56灯しかなく、これは半分以下です。それを見て、全国の出場チームの皆さん、先ほど言ったそうそうたるメンバー、そして、大応援団の皆さん、大会を支えてくださっている大勢のスタッフ、さらには、補助員として文字どおり雑巾を手に走り回ってくださった興文中学校、西部中学校、東中学校、上石津中学校の女子バレー部の若い皆さん、その人たちの目にこの天井はどう映ったか。私は申しわけないという気持ちでいっぱいです。多くの関係者、出場者の方への深い感謝とともに、それが深ければ深いほど、それゆえにこの姿は本当に申しわけないという気持ちでいっぱいです。スタッフの皆さんが頑張って支えてくださっている一方で、行政が全く改修改善に力を注いでいないという矛盾が大きなギャップとなってあらわれた、私は典型的な事例だというふうに思います。
 還暦野球、バレーボールなどなど全県、全国から本市へ来ていただいた方々は、どんな印象を持って各地、各会社、各大学へ帰っていかれたでしょうか。維持管理は指定管理団体が行いますが、改修改善は行政の責務です。改修改善は派手な施策ではありませんが、手を抜いていると肝心なときに失態となります。マイナスのイメージが定着すると、後からは簡単には拭えません。低レベルの評価の施設にはよい大会は来ません。各種大会の会場がほかの市へ移行されると、そう簡単には本市へ取り戻せません。使用料も減少し、整備もさらにおくれ、市民のモチベーションも低下していく。これが未来に追い越され、取り残されていく瞬間だと私は思います。
 たまたま私は上石津総合体育館とふれあいグラウンドを事例として取り上げました。これは調べに行くのに5分とかからないところにあるからです。言いたいのは、この状態は、この二つの施設に限ってのことでしょうかということを私は言いたいんです。文教都市大垣といいながら、本市の主要なスポーツ・体育施設は、最低限の手入れや改修がなされていないのではないかという不安になったからです。市長の未来志向による体育施設の改修改善への取り組みについて、市長の決意と今後の取り組み方針をお伺いして1回目の質問といたします。

◯議長(岩井哲二君)
市長。

〔市長 小川 敏君 登壇〕

◯市長(小川 敏君)
スポーツ・体育施設の改修改善につきまして御答弁申し上げます。
本市のスポーツ・体育施設は、総合体育館を初め、武道館、浅中公園総合グラウンド、市民プールなど22施設があり、年間約100万人の皆様に御利用いただいております。これらの施設におきましては、利用者の皆様が安心して快適に御利用いただけるよう、毎年、改修や修繕、備品の更新などの整備を行っており、日常的な小規模修繕等は指定管理者である体育連盟等において、大規模な改修等につきましては市で実施しておるところでございます。
 ここ5年間に市が実施しました改修等につきましては、平成25年度に北公園陸上競技場のトラック改修工事などで約1億7,300万円、平成26年度に浅中公園ソフトボール場の照明設備設置工事などで約1億1,900万円、平成27年度に北公園野球場等のトイレ洋式化工事などで約5,600万円、平成28年度に市民プールのプールサイド床改修工事などで約5,200万円を要したほか、平成29年度予算では、総合体育館の天井梁改修工事などで約7,900万円を計上しているところでございます。
 なお、上石津総合体育館の天井灯につきましては、電球交換のために足場を組む必要がありますのである程度まとめて交換する予定でございますが、現状でも競技に支障のない照度を確保していることを確認しております。
 今後とも、安全・安心を最優先に施設の改修や修繕等に努めるとともに、大規模な改修につきましては、公共施設等総合管理計画に基づき策定予定の個別施設管理計画において優先順位をつけながら計画的に整備してまいりたいと思いますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。

◯議長(岩井哲二君)
 9番。

〔第9番 田中孝典君 登壇〕

◯第9番(田中孝典君)
 市長、答弁書、どこか1枚残っていませんか。今、市長の答弁は、いわゆるデータがこうだという、業界用語で膨らし粉、データはこうですよということですよね。それから私は、何度も一事例として上石津の総合体育館のことを言っただけで、それは、今、上石津の総合体育館の電球を取りかえろ、取りかえるなという、そこへすりかえられるとちょっと困るんですよ。それは、論点が混乱したときの落ちつけ先はそうかもしれませんが、肝心に私が聞きたいのは、こうした修繕が全然時代の流れと合っていないんじゃないかということを私は言いたいんですよ。
 市長の決意と取り組み方針、未来志向に基づいた市長の決意と取り組み方針というのを私はお聞きしているんです。未来志向、例えば、私は、市長だったら民間出身ですからね、恐らく市長の言う未来志向的というのは投資マインドに基づいた、しかも、これは大型投資は今できないことは、庁舎とかそういうのから重々承知していますから、投資マインドに基づいた改修改善をしていくというのが市長の言う未来志向じゃないかなと私は思っていたんですよ。それはどういうことかというと、同じ1,000万円、同じ5,000万円かけるんだったら、どんなことが次に起きるか。起きる前に、例えば全国からバレーボールチームがこれだけ来るんだったら、その前にやっておいた方がいいイメージを持っていただけるのではないか。国体のときと同じ発想です。国体が来るのに、国体が来てから野球場を整備していたって意味がないじゃないですか。もちろん市民のために向上にはなりますけど。そういうことで、同じ1,000万円、5,000万円かけるんだったら、次どんな未来が来るかということを把握しておいて、その先手先手を打っていくというのが市長の未来志向かなと思っていたんですけれども、そこは何も今お話がありませんでした。
 もう一つ、ホスピタリティーです。うじゃうじゃ人間が来るときは大名商売でも構いませんが、よそと人を取り合わなきゃならないというときは、あそこは行ったらよかった、あそこはすごい受け答えをしてくれているぞ、これはホスピタリティー。これはスポーツイベントでも絶対大事です。では、そのホスピタリティーはどうなっているのか。今、答弁の中に、照度は足りていますよ。いいですよ、照度は足りています。じゃあ、半分以上電球が消えている体育館で大垣市は全国のトップリーグをやらせるのかということです。私がもし企業の経営者で、私のところに全国から株主の代表であったりお客様が食事に来られてパーティーをやる。そのときに、傷のついたお皿を嫁さんが出そうとした。それにスパゲッティーか、もっと高級な料理、傷のついた欠けた皿で出そうとした。おい、待て待て、失礼だろうと。欠けたお皿で出すのは失礼だろうと。欠けた皿でも御飯は食べれるじゃないですか。それは自分が食べたり、自分の犬や猫にやるんならそれでいいけれども、お客様が来ていらっしゃるのに欠けた皿で料理を出すの、失礼じゃないか。それがホスピタリティーです。半分以下、電球の半分しかついてなくても試合はできるじゃないか、照度は足りているじゃないか、そんなことを言うまちに次から全国大会が来てくれますか。それが大垣の、全国から大垣、文教都市大垣へ来てくださいというホスピタリティーですか。それを私は聞いているんです。
 従来のやり方をそのまま延長していくことを未来志向とは言わないし、市長はそれを未来志向とは言われなかったはず。全国大会が済んでから会場整備をしても、一度与えてしまったマイナスの評価はもう戻りません。私は、これまでのやり方やスピードでは今後遅きに失する事態が多々発生することになるんじゃないかと危惧しているからです。せっかく大垣の名前を高める絶好の機会を得ながら、みすみす逃して、かえってマイナスの評価を拡大することになるのであったら、何のために整備計画を立てているのかということです。
 話を今度、具体的にします。今度は具体的にいきます。遠い将来は不確実でわからないかもしれません。しかし、ほんの少し先なら未来は実は確実にわかっています。この秋から冬、そして来年平成30年、市制100周年を挟んで、さらにその後、今後どのような大会が岐阜県や名古屋市などに予定されているか、把握されておられたらお示しください。未来志向の改修改善にはこうした状況把握が私は必須だと考えるからです。予想とか推測の範囲でも構いませんので、未来を把握しておられたらぜひここでスポーツ関連事業の未来予定をぜひ御披露ください。よろしくお願いします。

◯議長(岩井哲二君)
 市長。

〔市長 小川 敏君 登壇〕

◯市長(小川 敏君)
 大垣市内において行われております全国大会につきましては、毎年、ベーブルース杯争奪全国社会人野球大会や大垣フェンシング選手権大会、水の都杯9人制女子バレーボール選抜優勝大会、そして、日本女子ソフトボール2部リーグなどが開催されておりますし、今後、県内におきましても、平成31年には日本スポーツマスターズ、平成32年にはねんりんピックが開催され、本市も会場地となる予定でございます。
 今後とも、こういった全国規模のスポーツ大会の開催を見据えながら、安心して快適に御利用いただけるよう、引き続きスポーツ・体育施設の改修改善に努めてまいりたいと思いますし、また、将来に向けて活用ができるように整備してまいりたいと思いますので、御理解いただきますようお願いいたします。

◯議長(岩井哲二君)
 9番。

〔第9番 田中孝典君 登壇〕

◯第9番(田中孝典君)
 これは3回目ですので要望にまとめたいと思いますが、何となく自分が与党かなという気になってきたんですけれども、さっきの答弁と今の答弁と、何か随分温度差があるように感じるのは僕だけでしょうかね。もう少し親切な答弁があってもいいんじゃないかなというふうに思っているんですけど、それは愚痴ですので、最後、3番目の質問というか、要望というか。
 今まさに市長がおっしゃったように、未来はもうすぐそこに来ている。今御答弁いただいたもののほかにも、この秋、ハンドボールの女子の全日本リーグが上石津の総合体育館で開催されるというふうにお聞きしています。また11月には、2017年度の日本学生オリエンテーリング選手権大会、これのスプリント部門というのが、全日本の学生ですよ、上石津町の時地区で今度はアウトドアで予定されているとお聞きしています。これは選手は90名。観戦者は全国平均で大体600名。このうちの300名程度が選手権コースを利用してパブリック競技に参加する、そういうふうにお聞きしています。
 この10代、20代の若い男女から成年女子、そして、還暦の元野球少年、野球小僧、こうした大勢の方々が、スポーツの場、体育の場として本市を選んでいただいているというのは本当に喜ばしいことですし、その気持ちに何とか応えていきたい。大切なのは、引き続き数ある全国のライバル自治体の中から本市を選び続けてくれるように、いかによいイメージを持って帰っていただけるか、そこの視点で施設の改修や改善を進めていただいているかという、そこの1点なんです。ホスピタリティーが伴わない改修改善をやっていたら、施設は改善、改修になったけど誰も来なくなっていた、そんな後手後手の改修改善をやっていたら、せっかくお金を投資するのにもったいないことになりますよということを言いたい。さっき言いましたように、明るさの基準は達成しているんだから、天井の照明灯の半分が玉切れしていても試合には困らないでしょうというような姿勢を私たちが持っていたら、それはホスピタリティーとはほど遠く、とても大垣に好印象を持ってお帰りいただけるとは私は思わない。
 さらに、輪之内町や大野町など隣接自治体の施設に目を転じると、施設の建設が後発だったがゆえに、駐車場も含めてその充実した内容には目を見張るものがあります。今、未来志向で思い切って本市の施設の改修改善を進めなくては、早晩、多くの大会が本市から移されていくのではないかとも私は危惧しております。
 質問の最後に当たりまして、未来志向のスポーツ・体育施設の充実のための予算の組み方、執行の仕方について一言提言、お願いだけしておきます。施設の建設や廃止、大規模改修については、戦略的で各課横断的な大きな計画が必要だろうと思います。そしてこれは非常に時間がかかるし、かけるべきだと思います。しかし、改修改善といった、それほど予算規模の大きくない単年度で対応可能な業務は、それらも全部一々細かい事業計画に上げるのではなくて、ニーズや変化に即応できるようにスピード感を持って対応していただけるように、個別計画に上げてからといった予算執行ではない、現場予算にある程度含みを持たせた執行をやるべきだと私は思います。戦略事業は計画をもとに慎重に予算化する一方で、改修改善予算は総枠配分、そして、大胆に各課の裁量に委ねて、現実の変化、未来の変化にフレキシブルに対応することが必要だと私は考えます。こうした2層構造の予算執行をすれば、一方では大きな改修改善は計画的に進め、もう一方では、現場が一生懸命スピーディーに対応してくれると私は思っております。こうした2層構造の予算執行が、市長の言われる未来志向のスポーツ・体育施設の充実施策のために必須の仕組みであると私はここに提言させていただきます。このままのやり方では未来に取り残されていく、そんな危機感を持って迅速な改修改善を進められることを強く要望して私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

田中たかのり
大垣市議会議員