別府市議会議員

松川章三

SHOZO MATSUKAWA

松川章三議会活動ニュース
第16号

皆さんお元気でしょうか、松川章三です。

今年は統一地方選挙の年で、別府市も議員と市長の改選がありました。市議会議員選挙では、定員25名に対し現職22名、元職2名、新人8名の32名が立候補して、7名落選という厳しい選挙戦となりました。有力新人の出馬により2名の現職が落選という結果となった次第です。私も皆様の力強いご支持、ご支援をいただき3期目の当選をさせていただいたものの、約190票落とす結果となり、自分自身の力不足、努力不足を痛切に反省しているところです。

また、市長選挙では別府市始まって以来の新人5人の戦いとなり、激しい選挙戦が繰り広げられました。結果は皆さんご存知のように、元市議の長野恭紘氏が有効投票数の約3分の1を獲得し当選しました。

市民に付託を受けた市長には、別府市のかじ取りをくれぐれも間違わないように、しっかり市の運営をしてもらいたいと願っています。私も議会で執行部の政策をチェックして、素晴らしい別府実現のために頑張ってまいる所存です。

平成27年第2回定例会(6月議会)一般質問要旨

地方創生について

問 政府は地方自治体に基本的策定計画の提出を求めているが、今、地方創生の動向はどうなっているのか。

答 今年2月に「別府まち・ひと・しごと創生本部会議」を設置して、別府市総合戦略市民会議を今月中に開催する予定である。

問 総合戦略市民会議に、市長が進めている総合政策アドバイザーは参加するのか。

答 それぞれの仕事の役割として参加する人としない人がいる。

問 総合政策アドバイザーを総合戦略市民会議に参加させて、10月末を目途に策定を予定しているということだが、日程調整の都合上、1、2回位の参加で、政策アドバイザーの意見を戦略に反映してもいいのか、本当に間に合うのか。

答 市民会議のメンバー24名に委嘱作業中であり、初回から実践的な議論をしてもらう。また、アドバイザーは、既に何度も本市を訪れ現地調査を行っており、他市の実例も徹底的に研究している。専門的な立場から、我々が気付かない所を提案してもらう。

問 別府市といえば、観光地のイメージが世間の常識である。亀川から竜巻・血の池地獄を経て鉄輪温泉、明礬温泉にかけては、外国人を含む観光客が多く訪れているが、市としてこれらの地域をどのように考えているのか。

答 亀川、鉄輪、明礬にかけては温泉施設や観光施設、宿泊施設が多数存在し、湯煙がたなびく古くからの湯治文化が根付いており、幅広いお客様を引き付ける特色のある観光地区である。

問 このラインは徒歩で観光する人が多く、これらの地区を結ぶ県道は歩道もなく危険な状態である。県に道路整備を要望して、観光資源として整備をする必要があるのではないか。

答 大分県別府土木事務所が、平成25年度より事業化して測量設計、用地買収を始めている。

問 国が進める地方創生においては、各地域が、それぞれの特徴を生かした自律的で持続的な社会を創生することとなっている。まさにこの地域を核として、別府市を売り出すチャンスではないのか。

答 亀川から鉄輪、明礬にかけてのルートは、別府観光を形成する大変重要な地域である。その特性を生かし、温泉を中心としたこれまでの観光資源に磨きをかけ、新しい魅力の創造や情報発信に取り組んでいきたい。10月の総合戦力に歌いこんでいけたらいい、と思っている。

問 国は「一生懸命するところとしない所では差がつくのは当たり前」と言っている。地方創生は地方と地方の戦いの始まりである。勝ち抜くためには、本市も真剣に取り組むべきと思うが。

答 民間の経営分析の手法を計画作成段階から導入して、経営戦略会議にプロの経営コンサルを招き、実現可能で持続可能な、10年20年先を見込んだ総合戦略を樹立したい。

問 別府市では油屋熊八翁が市内の観光バスにガイドを乗せて案内をする。という画期的なアイディアで、本市の基礎を作り、日本の観光の先頭を走っていた。今こそ「産・官・学・金・労・言・市民」が力を合わせ別府の一番強いところをさらに磨き全国の先頭を走るべきだ。

答 別府市の産業、歴史、伝統、文化を徹底的に磨き、別府地域に根付いた創生計画を立てたい。九州の成長戦略の中のエネルギー、観光、農業、健康4分野がすべてあるのは別府市だけである。これらを掛け合わせて、もっと魅力的な街を作ることが、油屋熊八翁や先人に答えることである。

ふるさと納税について

問 今年度4月からふるさと納税をリニューアルしたという事だが、昨年度とどう変わったのか。

答 御礼の記念品は、別府らしさを念頭に置き、7品から46品に増加した。また、クレジットカード決済、コンビニ支払いで手続きの簡素化を図った。

問 4月のリニューアル後の状況について聞きたい。

答 約2か月半で、92件2741000円の寄付である。昨年一年間の41件2463280円をすでに上回っている。

問 本市における昨年度の、寄付金と控除金の収支状況はどうか。

答 本市への寄付は41件2463280円、他自治体への寄付は194件40543568円となっている。

問 件数で153件、金額で約3808万円もの大金が本市から他自治体に出ている。早く収支をプラスにするべきだ。2013年度の全国のふるさと納税の額は130億円に達している。
本市も市内産業の育成を図ることや、長期計画の政策を建て、賛同者を募って寄付金を増やすこと等を真剣に考えるべきだ。

答 市長の政策の図書館を作る費用の一部に、ふるさと納税をクラウドファンディングのようにあてるなど、今後検討する余地がある。

ラグビーワールドカップ大分開催について

問 大分開催が決まったが経済波及効果はどのくらいか。

答 大分県では4試合が開催されるという前提のもと、国内外から訪れる観客の宿泊・飲食などで、80億円規模の経済波及効果が見込まれている。と試算している。

問 ニュージーランド代表チーム「オール・ブラックス」のキャンプ誘致を別府市が進めているが、どこまで具体的になっているのか。

答 昨年10月、姉妹都市であるニュージーランド・ロトルア市へ公式訪問の際に、チャドウィック市長から、ニュージーランドラグビー協会に友人がいるので後押しをしてもいいとの助言があった。
今年の4月にロトルア市から連絡が入り、ニュージーランドラグビー協会会長と同ラグビー協会最高責任者の方に「別府キャンプ」を後押しする親書を送ってもらった。

問 ニュージーランド最大の都市、オークランド市と姉妹都市である福岡市が、すでに「オール・ブラックス」のキャンプ誘致に強い意欲を見せ、官民一体での誘致活動が先行していると聞いている。このことを考えると、他市の誘致状況も考えて誘致合戦は相当厳しいものとなる。「オール・ブラックス」の誘致を成功させるためには、大分県との協力体制が大切になってくると思われるがどう思うか。

答 「オール・ブラックス」の誘致については、県の誘致実行委員会があるので、別府市が県に協力しながらイニシャチブをとり、連携をとって必ず誘致実現にこぎつけたい。

松川章三
別府市議会議員