<3月定例会報告>(2月22日より3月22日)
定例会での議案
条例の制定、改正等19件、補正予算関係9件、当初予算関係11件、 その他の議案6件。
平成30年度予算が成立しました。
平成30年度は、限られた財源を有効に活用し、継続事業については、着実に進められるよう必要な予算を確保するとともに、「はたらく」「たべる」「くらす」に重点を置き、雇用機会の拡大・創出や地域経済の活性化に繋がる取組、健やかで生き生きと暮らしていくための取組、救急体制の充実、観光客の誘客強化に繋がる取り組みについては、積極的に予算化し、市民の誰もが住み慣れた地域で、年齢や性別に関わりなく元気に働き続け、安心して住み続けることができる予算としています。
平成30年度の予算
一般会計:254億7000万円 (対前年 2、7%:減)
特別会計:134億 330万円 (対前年 11、0%減)
企業会計:77億6570万円 (対前年 30、2%減)
総合計:466億3900万円(対前年 11、0%減)
議案から
恵那市税条例の一部改正について
近隣の状況を踏まえ、観光誘客の推進と温泉施設の経営支援をする新たな施策として、日帰りで入湯する者を新たに入湯税の課税免除の対象とする改正、及び地方税法施行規則の一部改正に伴う所要の改正をするため、この条例を定めます。
入湯税の課税免除を定める条例に、これまでの12歳未満の者、共同浴場又は一般公衆浴場の入場者に加え、新たに日帰りで入湯する者を追加します。
※入湯税の課税免除は平成30年4月1日より施行されます。その他の改正は公布の日から施行となります。
恵那市介護保険条例の一部改正 について
介護保険制度及び介護保険事業計画の見直しに伴い、平成30年度から平成32年度までの介護保険料の設定に関する所要の改正をするため、この条例を定めます。
この改正で現行の平均保険料が5679円から5825円に改定されます。
※この条例は平成30年4月1日より施行されます。
恵那市中小企業小口融資条例の一部改正について
中小企業信用保険法の一部改正に伴い、小口零細企業保証制度の貸付限度額の引き上げなど所要の改正をするため、この条例を定めます。
※この条例は平成30年4月1日より施行されます。
恵那市明智生活改善センター条例の廃止について
明智生活改善センターを廃止するため、この条例を定めます。
※この条例は平成30年4月1日より施行されます。
恵那市雇用促進住宅駐車場条例の廃止について
雇用促進住宅山岡宿舎駐車場を廃止するため、この条例を定めます。
平成28年10月に全国の雇用促進住宅が一般競争入札にかけられ、全国民間賃貸サービス合同会社が市内の雇用促進住宅の全てを落札した。現在は、委託を受けたレジデンシャル・サービス・ジャパン株式会社が運営している。
※この条例は平成30年4月1日より施行されます。
財産無償譲渡について
消防器具庫の統廃合により、平成29年3月31日付で用途廃止した、恵那市消防団上矢作分団漆原消防器具庫を、土地所有者から消防器具庫の有効利用を求める要望が有り、建物が耐用年数を経過していることから、無償譲渡するものです。
30年度予算から
移住・定住推進事業費:1億7342万円
放課後児童対策事業費:1億5015万円
・放課後児童クラブの運営等
プレミアム付き商品券事業補助金:1200万円
・1億円のプレミアム付き商品券発行補助金
恵那峡再整備事業:4億313万円
子ども園建設事業費:7億804万円
子育て支援給付事業費:9億73万円
子ども等福祉医療費助成事業費:5億8826万円
健幸のまちづくり事業:759万円
リニアまちづくり事業費:2498万円
三学のまち推進事業費:732万円
笠周地域活性化振興事業費:2519万円
救急分遺所整備事業費:3535万円
恵那文化センター管理経費:1億6904万円
・大ホール天井等の改修を行います。
図書館運営経費:9476万円
美術館管理運営経費:5150万円
スケート場維持管理経費:1億 344万円
明智振興事務所管理運営経費:269万円
回想法センター維持管理費:405万円
林道落倉線舗装工事費:800万円
明智観光関連施設管理運営経費:2538万円
消防団拠点施設整備費:3300万円
大正村クロスカントリー開催経費:397万円
かえでホール管理運営費:1098万円
特環明智処理区建設事業費:6030万円
岩村振興事務所管理運営経費:478万円
岩村観光施設維持管理事業費:825万円
特環岩村処理区建設事業費:4684万円
上矢作振興事務所管理運営経費:478万円
上矢作コミセン空調設備改修工事費:2860万円
上矢作道の駅改修工事費:500万円
上矢作観光施設維持管理事業費:1121万円
上矢作町13号線整備事業費:1700万円
暗井沢線改良工事費:2000万円
特環上矢作処理区建設事業費:4073万円
山岡振興事務所管理運営経費:354万円
山岡観光施設維持管理経費:1480万円
山岡健康増進センター管理運営経費:2193万円
山岡学校給食センター維持運営費:8748万円
串原振興事務所管理運営経費:471万円
串原観光関連施設管理運営費:1529万円
幹線道路整備事業費 大竹松本線:1200万円
林道金吾理線法面改良工事費:500万円
<光明の一言>
新年度予算を見る
30年度は、一般会計の総額で、前年比7,1億減の予算です。繰越明許費が6,8億円あり、実質で261,5億円の規模となります。昨年に引き続き、今年度も予算規模が小さくなっています。合併以来、土岐市の一般会計と比較して、初めて恵那市が下回りました。東濃各市が予算規模が膨らむ中、着実に減っている点は、評価に値します。
重点施策である、「はたらく」では、プレミアム付き商品券事業、シニア雇用推進事業、他5事業、「たべる」では、えな「美食と健幸」のひとづくり事業、「くらす」では、住宅施策推進事業、救急分遺所整備事業、まきがね公園体育館大規模改修工事が新規事業となりました。昨年度からの継続事業も着実に予算化されています。恵那市の将来に向けて、活性化に寄与すると期待しています。
恵那市は使いやすい合併特例債を活用して、まちづくりをしてきました。合併特例債も平成29年度末までに、312事業を実施し、220億円を財源として活用してきました。起債可能額は269億円で、残りの枠も少なくなり
ました。今後、合併特例債を優先的な事業に、うまく活用して、まちづくりを進めて、輝く交流都市を目指していかなければなりません。
人事案件
人権擁護委員の推薦について
丸山 年道 氏 (東野)
指定管理者の指定について
おさしま二葉こども園
指定管理者となる団体:学校法人 恵峰学園
指定期間:平成31年4月1日から平成36年3月31日
一般質問(3月5日と3月7日)
今回、1問1答方式により、標題①恵那市の観光施策について、標題②有害鳥獣の有効利用について、一般質問をしましたので、要旨を抜粋して掲載します。
標題①恵那市の観光施策について
NHK連続テレビ小説「半分、青い」の活用策は
質問
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」が4月から放映されます。企画展などは計画されていますが、城下町にふくろう商店街の飾り付け等があると、観光客に対してのアピールが有ると思います、是非企画を。
千載一遇のチャンス
答弁
NHK連続ドラマでは、主人公が生まれ育ったまちとして全国の中から岩村が選ばれた。市としても、千載一隅のチャンスと捉えている。
これに関連して、ロケが行われた岩村城下町にある勝川家において、ドラマの撮影風景の写真やドラマのために制作した商店街などの看板など、セットの展示を実施する予定です。
ドラマの舞台となったことから、岐阜県をはじめとして、関係団体で構成する「ひがしみの歴史街道協議会「半分、青い。」活用推進部会を3月1日に発足した。具体的な事業として、①ドラマの舞台となった東美濃の魅力を発信するためSNSと連動した特設ウエブサイトの開設、②ロゴステッカー、袋、法衣等のプロモーショングッツの製作、③地元PRを付したNHK公式番組ポスターの製作、番組情報誌「NHKステラ」など雑誌への掲載、④ロケ地情報を含む観光パンフレットの製作、⑤郵便局によるオリジナル記念グッツ、シートの販売等、このような事業を関係する機関が一体となって進めることで、地域の知名度向上、観光客誘客を進めていく。 (小川商工観光部長)
市長の観光面での考え、期待は
質問
昨年、岩村城址と岩村城下町が「岐阜の宝もの」に認定され今年4月からNHK連続テレビ小説「半分、青い」が東濃地方を舞台に撮影されるなど、観光面での期待が大きく膨らんだ年となったと言われています。市長の観光面での期待、考えは。
イノベーションで恵那市に、今までにない活力を
答弁
今回、NHKテレビドラマの放映で、日本中、多くの注目が集まると思います。ただし、ドラマでの集客効果は 限定的、短期的になるのではないかと懸念しています。
二度、三度と来てもらえる仕組み作りが必要で、組み合わせて新しい価値を作り出すことも必要です。恵那市に一度来ていただいた人にドラマ以外にもいい場所、おいしい食べ物も色々あるなと思ってもらうことが大切です。棚田もあるな、へぼもあるなといった、地域ごとの個性、歴史、文化、代々受け継がれてきたものをうまく提案していくことも必要です。恵那市で観光面でのイノベーション(新しい組み合わせ、新しい切り口、新しい活用)を起こしていくことが重要です。長野県の阿智村では、普段見慣れて、なんでもない星空が、日本一の星空の里として大変な人気です。これもイノベーションが起きてできたことだと思います。
NHKドラマは大きなチャンスです。2027年にはリニアの駅もきます。13の町がいい意味で切磋琢磨し、競争し、お互いに刺激しあい、今までにない活力が生みだされることを期待したい。(小坂恵那市長)
標題②有害鳥獣の有効利用について
ジビエのブランド化に支援を
質問
現在、明智、串原の猟友会では、処理場がないため、イノシシ、鹿を足助町で処理しています。処理するためには、1時間以内に持ち込む必要があり、又、加工を愛知県で処理しているため、「ぎふジビエ」としての認定ができません。恵那市は「はたらく」「たべる」「くらす」が3本柱です。ジビエは「食べる」合致しています。ジビエで頑張っている猟友会にたいして、処理場の建設を応援し、ジビエのブランド化を目指してほしいが、考えは。
県とタイアップして支援
答弁
岐阜県では、「岐阜ジビエ衛生ガイドライン」を作成し、ジビエの普及活動を行っている。ガイドラインにそった解体処理施設やぎふジビエを扱う店舗の登録制度を設け、「森のごちそう 岐阜」と銘打ってブランド化を進めている。
恵那市でも農作物の被害軽減を図るために有害鳥獣捕獲の強化に取り組んでいる中で、捕獲した個体を有効活用できるように、国又は県の獣肉処理施設建設補助に合わせた市の補助の検討や処理業者に対する捕獲者のあっせん、ジビエ加工処理施設経営体の育成、処理肉の流通等、ジビエ事業を検討している猟友会等とブランド化に向けて、岐阜県とタイアップして支援していきたい。(光岡農林部長)