<6月定例会報告> (6月3日より6月30日)
定例会での議案
条例の制定、改正8件、補正予算関係3件、請願2件(不採択)、議員発案1件です。
議案から
恵那市議会政務活動費の交付に関する条例の制定について
恵那市議会議員の調査研究その他の活動に資するため必要な経費の一部として、政務活動費を交付するにあたり、必要な事項を定めるため、この条例を定めます。
この条例に付いては、経緯、詳細を後述で説明しています。
※この条例は、交付の日から施行し、この条例の規定は、この条例の施行の日以後に初めてその期日を告示される、一般選挙において、選出される議員の任期の開始する日から適用されます。
恵那市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正について
恵那市議会議員の報酬の額を改定するため、この条例を定めます。
議長 月額 「404、000円」を「424、000円」に、副議長 月額 「362、000円」を「382、000円」に、その他議員 月額 「342、000円」を「362、000円」に改めるものです。
※この条例は、交付の日から施行し、この条例の規定は、この条例の施行の日以後に初めて、その期日を告示される、一般選挙において、選出される議員の任期の開始する日から適用されます。
恵那市国民健康保険診療所事業の設置等に関する条例の一部改正について
恵那市国民健康保険山岡診療所において、指定管理者制度を導入するため、この条例を定めます。
※この条例は、平成29年4月1日から施行されます。
恵那市デイサービスセンター条例の一部改正について
上矢作老人デイサービスセンターについて、特別老人ホーム福寿苑に併設されている施設であり、統一感をもたせるため、名称及び休館日を変更し、利用者の利便性を図るため、この条例を定めます。
「上矢作老人デイサービスセンター」を「デイサービスセンター福寿苑」に改め、「(1)土曜日及び日曜日 (2)12月29日から翌年1月3日まで」を「12月30日から翌年1月3日まで」に改めるものです。
※この条例は、平成28年7月1日から施行されます。
恵那市老人福祉施設(福寿苑)条例の一部改正について
「上矢作福寿苑老人短期入所生活介護(ショートステイ)」について、特別養護老人ホーム福寿苑に併設されている施設であり、統一感をもたせるため、名称と定員数を変更し、利用者の利便性を図るため、この条例を定めます。
名称を「短期入所生活介護福寿苑(ショートステイ)」に改め、定員については、「10人」を「14人」に改める。本則中、「入苑」を「入所」に、「退苑」を「退所」に、「明日香苑」を「施設」に改め、指定の期間について「5年間」を「5年以内」に改める。
※この条例は、平成28年7月1日から施行されます。
恵那市保健センター設置条例の一部改正について
明智保健センターは、昭和61年度に建設された非バリアフリーの建物であり、高齢者や妊産婦等の利用は大変不便である。又、空調や地下タンク等の設備、建物の老朽化が顕著になってきている。機能を岩村保健センターに集約することとしたため、恵那市明智保健センターを廃止するため、この条例を定めます。
※この条例は、交付の日から施行されます。
<光明の一言>
6月定例会から
定例会での当初提案の議案は、昨年と同じ11件でした。しかし、議員にとっては、大変重要な議案がありました。
議員に政務活動費を交付する議案と議員の報酬を改定する議案です。合併後、政務調査費は、報酬審議会の意見を尊重して、廃止した経緯が有り、報酬については、市の職員の給与の減額を考慮して、8千円減額した経緯が有ります。しかし、今回、昨年9月の報酬審議会の答申の中に、政務活動費が調査研究のために必要である。又、議員定数の削減、議員報酬を引き上げる方策を検討して頂きたいとの付帯意見がついていました。
議会も、議会改革協議会を設置して議員定数、報酬、政務活動費、費用弁償に付いて審議し、答申案をまとめました。また、議員定数の削減については、3月議会で議決しました。これを受けて、報酬審議会が開催され、その答申を受けて、今回の条例の制定及び条例の改正となりました。
特に政務活動費は、市民の関心も高く、透明性の確保が求められています。議会としても、議会改革協議会で、しっかりとした議論をして、規則、交付マニュアルを作成し、次の一般選挙にて選出される議員によって、政務活動費が有効かつ、有意義に使われ、市政の発展に寄与することを期待するものです。
28年度補整予算から
地籍調査事業費/地籍調査測量等委託料の増:2032万円
高等教育振興事業費/6次産業学習関係(学習支援コーデネーター賃金)他:136万円
地域自治推進事業費/岩村町、武並町自治連合会への助成金:500万円
病院事業費/市立恵那病院負担金 (産婦人科開設事業) :4000万円
観光資源活用事業費/大正村浪漫亭リニュアール補助金:6800万円
この補正予算については、後述で説明しています。
政務活動費について
協議の経緯と内容
1.平成27年9月3日に、恵那市特別職報酬等審議会から可知市長に答申があり、答申の中に、市議会議員の政務活動費について、要旨として、「平成24年に廃止されたが、議員報酬とは別に、政務活動として、調査研究など行うために必要である。背景には、若い世代など含めて高い志をもつ人が生活面での心配がなく安心して議員に立候補できる環境整備が必要で、議員になった暁には、市のために積極的な政務活動をおこなっていただくことを期待する。」、この様な内容の答申があった。
2.平成28年1月21日に、委員10人で構成する第1回議会改革協議会(を開催した。その中で、委員長柘植羌氏、副委員長堀誠氏を選出した。その後、議会改革協議会に対して、議長より、4項目の事項の諮問をしました。その中の1項目に「恵那市議会議員の政務活動費について」について、協議会の意見を求めました。
議会改革協議会の審議は回を重ね、第6回協議会(3月14日)で答申案に付いての最終確認が出来きました。
3.平成28年3月14日に、議会改革協議会より議長に答申があった。
答申の内容、「政務活動費については、恵那市特別職報酬等審議会の答申(平成27年9月3日答申)を尊重し、次の一般選挙で選出された議員から支給するように市長に申し入れすること
①議員が政務活動として、調査研究するために必要であることや、若い世代を含めて、高い志を持つ人が議員になれる環境が必要との答申が出されている。
②地方自治法の定めにより、議員活動に必要な調査研究を行うために必要とされているもので、議員の資質向上を図る上で重要な経費である。
答申を受けて、市長に対して、議長より、報酬審議会の開催を申し入れる。
4.平成28年5月2日に、報酬等審議会から市長に答申があった。政務活動費に対する答申は「①政務活動費は、個人に対して、半期毎に実績に基づき交付すること。②政務活動費は、市民の関心が高く、その使途や透明性の確保のために、領収書の添付を義務付け、使用目的、使用内容、成果をすべて公表すること。③政務活動費の交付に関する条例、規則、交付マニュアルを作成し、議員への周知徹底を行うこと。
5.6月議会に、「恵那市議会政務活動費の交付に関する条例」が提案され、可決される。内容として、「①政務活動費については、年額12万円を上限として交付する。②交付方法については、半年毎の実績に基づいて個人に交付する。③透明性確保のため、領収書の添付を義務付け、情報公開を行う。
6.条例の制定を受けて、議会として、規則、交付マニュアルを検討するため、議会改革協議会にて審議を進めていく予定です。
大正村浪漫亭リニュアール支援経費について
<予算の内訳>
屋根ふき替え分 | 1300万円 |
外壁塗り替え分 | 800万円 |
空調設備改修 | 800万円 |
1階部分改装 | 2600万円 |
2階部分改装 | 1300万円 |
<テナント出店予定者>
2月から5月にかけて、テナントを募集し、レストラン、物販3店、カフェの出店者が決まりました。
2階レストラン | 川上雅之 |
1階物販1 | 特定非営利活動法人ミニ汽笛明知線 |
1階物販2 | 恵那市恵南商工会明智支部 |
1階物販3 | (公益財団法人) 日本大正村 |
カフェ | 特定非営利活動法人ミニ汽笛明知線 |
<スケジュール>
10月末頃開店の予定
<その他>
浪漫亭前にも一部駐車場用地の活用を予定しています。
市立恵那病院再整備事業について
4月末現在の進捗率は56%の出来高です。9月に完成検査、官庁検査を予定していて、10月1日に完成引き渡しとなっています。
引っ越し作業(準備を除く)の予定は11月18日から20日です。その時に、通常診療及び救急診療の中止が予定されています。
開院の予定日は11月21日(月)です。