八王子市議会議員

相沢こうた

KOHTA AIZAWA

相沢こうたNEWS
VOL.21 「会報」(2012.7.12発行)

八王子市議会議員 市民・民主クラブの相沢こうたです。

国政では政局の動きばかりが目立ち、報道もそればかりを取り上げます。与党の離党者を生んだ法案は消費税率の引き上げですが、その他に私たちの生活に直結する課題が解決されていないものとして山ほどあります。例えばTPPの問題はどうなったのか、幼保一元化など子育ての問題解決に向けた取組みは事実上白紙に戻った印象ですし、7月1日から導入された再生可能エネルギー買取法案については一般家庭の負担増額に関して警鐘を鳴らす方もおらず、そもそも国のエネルギー政策は未だ何も方向性が示せない状況にあります。政党の争いが私たちの生活を良くするためのものであれば積極的に関与したいと思いますが、中味の伴わない政局ばかりを争っている現状に不安を覚えます。自らの立ち位置で発言できる機会を有効に使ってみなさんのご意見がしっかりと反映できるよう微力ながら頑張って参ります。また日頃のご支援に感謝申し上げますとともに、引き続きのご指導ご鞭撻をいただけますよろしくお願いいたします。

◇◇平成24年八王子市議会第二回定例会のご報告◇◇

◇平成24年八王子市議会第二回定例会が6月25日に閉会いたしました。第一回定例会で石森市長は「市長就任後間が無く当初予算に十分な意向が乗せられないため6月補正に思いを乗せたい」と発言しておられました。補正予算内容の審議では新市長の色が出ることを期待しておりましたが、全体的には大きな変化は無い印象でした。
今後少しずつ新市長のお考えを確認しながら対処して行きたいと考えております。

【一般質問のご報告】

◇「街路樹の整備について」及び「防犯灯管理方法について」の2テーマで一般質問を実施しました。
(◎相沢、○市、※コメント)

<街路樹の整備>

◎八王子市で管理している街路樹は約34,000本あります。街路樹の役割りは①景観向上 ②生活環境保全 ③交通安全 ④防災などがありますが場所によっては様々な問題点が発生しています。

・植樹間隔が狭いため美観が美しくない
・大きくなり過ぎてライフラインに支障となっている
・伐採により不格好な形状となり景観が美しくない
・そもそも成長した姿を考えて樹を選定していない
・幹が太くなり過ぎ歩行の支障となる
・元々狭いのに街路樹や植樹帯があり通行の支障となる
・根が張って舗装が盛り上がる
・落ち葉や毛虫の問題 etc
など、管理上の問題点が多くみられますが、市は街路樹に関するガイドラインを持っていません。また風雪害の度に倒木があり、樹木の寿命や日常管理方法には難しさがあることを市は理解しているはずです。

こういった街路樹に関する問題点を解決するために「街路樹整備計画」のようなものを作成する必要があると思います。人々の生活に合致した街路樹を整備する手法を導入するべきだと考えますが如何か。

○街中で街路樹が支障となっているところがあること等は理解している。今後適正管理を行うにあたって整備計画の策定なども視野に入れて検討していきたいと考える。

※街路樹は大きく育った時の形状や性質を十分に考慮して選択するべきですが、残念ながら深く考えた植栽がされていない場所が多いようです(八王子市に限りません)。生活上邪魔になる樹木は思いきって全て無くすなど、メリハリをつけた街路樹管理の手法の確立が必要だと思います。

<防犯灯管理について>

◎一年ほど前の一般質問で同様の質問をしましたが、見解の相違から却下された印象を持っています。市の考え方は「町会管理にすることで防犯意識と自主性の醸成に役立っている」ということを最優先するということでした。そのお考えを否定するものではありませんが、様々な角度から再考してみますと私はやはり防犯灯は市の一括管理が相応しいと考えます。第一回定例会では他の議員からも市の一括管理にして町会負担を減らすべき、との意見が出ましたので再度質問いたします。
 防犯灯を市の一括管理とすべきと考える優位点は、
 ・市民の生活範囲は必ずしも町会とは一致しない。
 ・道路照明灯など市が管理しているものと合わせて考えればより効果的な照明設置が可能となる。
 ・町会の加入率低下に伴い設置費用(新設の場合半額が町会負担)に不公平が生じている。
 ・管理方法にばらつきがあり数が完全に把握されていないところがある。こういった管理数量に電気料金を支払い、修繕費を支給していることは厳正的確管理とは言えない。
 ・新技術導入や省エネ器具の設置など昔よりも防犯灯に関して技術的要素が増えている。
 ・修繕や新設を一括して実施することで統一した器具の導入(最近はLEDランプなどでも不良な製品も多い)や、設計単価の統一、一括購入による費用面での効率化が図れる。
 尚、町会管理の方が有利なのは球切れ修繕などが早い、暗い場所の把握がより細かく出来る、などですが、新たに市での一括管理に移行する際にこれらを同様に可能にする体制を確立すれば解決します。
 費用面は現行で電気代、修繕費の全ておよび新設費の半額を既に市が負担しており大幅に増えることはないと考えます。市の考えをお聞きしたい。

○今後の検討課題とさせてもらう。尚、町会の管理に係わる負担軽減については迅速に対応したいと考える。

※きちんと管理・運営している町会からは前回の質問時に「気分の悪い質問だ」というお叱りをいただきましたが、きちんとやるには相応の手間が掛かっているはずで、現在とほぼ同じ対応を市が実施してくれれば新設時の費用負担も町会には掛らなくなりますし問題は無いはずです。市の一括管理実施に向けたしくみづくりをしっかり行うことでご了解いただけると思っております。

◇◇その他 活動の成果報告◇◇

◇私のライフワークとまでなっている「北八王子駅の利便性向上」について、八王子行きホームの拡張工事が開始されました(本年10月に完成予定です)。また改札外側の歩道橋部分の手摺り他修繕工事も間もなく開始されることになっております。

「歩車道境の段差解消」について5年間発言し続けて参りましたが、本年より実施される北野駅付近路面改修工事および八王子球場付近歩道拡張工事などで段差の生じない縁石導入が決まりました。今後、市内で道路工事がある場合の路面復旧時に随時実施していきたいとの報告を受けました。

「八王子市民球場の国体に向けた整備工事」として、トイレ・シャワー改修などの予算が補正予算で計上されました。

◇大変利用される市民の多い「西八王子駅北側の歩行者専用道路」(市立第5小脇~甲州街道)について整備を要請した結果、着実に地元要望を生かした改修工事が進んでおります。

◇他に「滝が原運動場の整備」「市内交通体系の利便性向上」「再生可能エネルギーの導入検討」「小学生の通学路の安全確保」など引き続き取組んでおります。
新たに取組んで欲しいといったご要望がございましたらご意見をお寄せください。

◇◇終わりに◇◇

◎冒頭にも申し上げましたが再生可能エネルギー買取法が7月1日より施行されました。現行の火力や原子力などの発電単価の数倍で買取ることとなっており、この価格は近く電気料金に付加されます。しかしながら再生可能エネルギーというと聞こえは良いですが、これは国民に平等な制度ではなく直接格差拡大につながります。小沢氏は消費税値上げが国民の生活が一番の方針に相応しくないと説明しましたが、既に実行されている法律で確実に格差が拡大しはじめていることを問題視すべき時です。

相沢こうた
八王子市議会議員