八王子市 包括外部監査委託「自転車駐車場等に係わる事務の遂行」について
○平成22年3月議会において「自転車駐車場に等に係わる事務の遂行」についての包括外部監査報告に対する質疑が行われました。
包括外部監査は年に数件のテーマを外部の公認会計士や弁護士などの有資格者に監査を依頼するものです。
自転車駐車場の利用料金に対しては過去の一般質問で取り上げたことがありましたので、この機会に再び質問をさせていただきました。その内容について報告をいたします。
◇八王子市の自転車駐車場の管理・運営業務は、財団法人「自転車駐車場整備センター」が行っています。
(有料駐車場38箇所、一部無料の駐車場は市の直営)自転車駐車場管理センターが係わっているのは、駐輪場建設時の建設費用について市の負担軽減を図る目的で導入をされた模様。
センターと市は運営にあたって基本協定書が結ばれています。
協定書に従って覚書を取り交わし、収支・償還期間・利用料金などを双方で確認をすることとしています。
償還期間について
○自転車駐車場建設時に償還期間を設定して、ある一定期間を経過した施設については市への返還をすることにしていますが、現実には償還された施設はありません。
監査の指摘では償還期間を経過した時点で十分な収支状況把握や報告などがされておらず、償還期間の延伸期間についても定められたものがないとあります。
建設当時の償還期間設定の手法、償還に係わる収支状況の把握の考え方、償還期間を過ぎたものについての実際の対応についてお聞かせいただきたい。
A:建設当時の建設費、補助金などを総合的に計算をしたものに対して、利用料金収入見込みなどを計算して整備センターが決定をしている。
その資料に基づき市と整備センターで協定書を取り交わしている。
○償還期間に対する協定書に沿った厳正な運用がされるよう業務を見直す必要があります。
利用料金について
○監査では八王子市の自転車駐車場の利用料金について、例えば一日利用料金の150円は他市の概ねが100円であることに対して1.5倍であり、適正価格であるかどうか見直し検討の必要性があると指摘をしています。
私は以前の一般質問で利用料金について質問をし、利用料金の妥当性についてお尋ねしましたが、その時の回答では、「施設ごとの建設費用が各々に違うこと、利用料金の算出根拠やその方法が施設によって違うこと」ということでありましたが、監査報告によると利用料金は整備センターでプール制で運用をしているということでしたし、当初からの利用計画や収支計画、償還計画はすべて利用料金150円で設定をしているということですから、以前の回答は違うということになります。
A:今後、利用料金については整備センターと協議をしていきたい。
○過去に提案をした「学割制度」導入については、駐輪場の償還期間の問題、収支状況から難しいという回答でしたが、監査報告を読む限りは現在の市の係わり方では収支状況の実態を把握しておらず、学割についての検討ができる状態にないと言わざるを得ません。学割に関して再考をお願いします。
収支報告・余剰金の管理について
○整備センターから収支報告を受ける時期、余剰金の把握などについてずさんな部分を指摘されています。
整備センターと市の関係の見直し、自転車駐車場の管理・運営方法の見直しに向けて根本的に検討をする必要があると思います。
A:今後速やかに業務見直しを実施したい。
その他
☆今回の監査報告によりますと、八王子市の自転車駐車場の抱えている問題点については、ほとんどが八王子市と自転車駐車場整備センターの関係に結びつくことです。
今までおそらく自転車駐車場整備センターにまるなげの状態であったと思われます。
整備センターは国土交通省の直轄機関であることから、事業仕分け的に見ても厳正に管理していく必要がありそうな気がするのは私だけではないと思います。
利用料金見直しにつきましては、私の後に引き続き質問をした他の議員からも厳しい意見が出されておりました。
今後の一般質問の中でも継続して取り上げて、学割の導入まで持っていきたいと考えております。