加納たかひこ府中市議会議員(広島県)へ、平成29年7月7日にインタビューをさせていただきました。
内容は以下の通りとなります。
府中市で今、一番問題だと思われる事
記者 府中市で今、一番問題だと思われる事は何だと思われますか。
加納孝彦議員 少子高齢化も問題であるが、就職等で福山や広島方面へ人口が流出してしまうことが大きな問題だと感じています。トータル的に見なければいけないが、その中にはインフラであったり、仕事や子育て、教育の環境などの要素があると考えます。結局のところ、就職等で近隣へ出られた後の受け皿ができていないことや流出を食い止めるだけの府中市としての魅力が作り出せていないということだと思います。
その問題に対する具体策
記者 現在、加納市議がその問題に対して具体的に取り組んでいる事があればお聞かせください。
加納孝彦議員 市では、航空技術大学という4年制のものづくり大学の誘致を民間と連携して取り組んでいます。航空技術という最先端技術に取り組み、たとえば新しい産業が府中市に誕生すれば、航空技術を学んだ技術者たちが戻ってこられる受け皿となり、加えて関連企業が府中市へ来てくれたりと、今後のいろいろな広がりにつながることを期待しています。同時に、田舎からでも世界で戦える人材を育成していくために、グローバルとローカルをかけた「グローカルな人材」の育成に力を入れています。地元への愛着心や郷土愛という意味で、府中市を忘れない子ども達を育て、たとえ府中市から出て行ったとしても帰ってくる場所は府中市にあるのだという心の醸成が必要と考えております。働き方改革も大きな課題だと考えておりまして、子育て時期に合わせた、選択できる労働環境の整備、例えば、正規雇用の短時間労働制のように朝9時から午後3時まで子育てをしているお母さんが保育をしながらしっかりと働ける環境が整備されることで、潜在的な子育て中の労働力を発掘することができ、大きく活躍していただける可能性が広がると考えます。
議員活動報告
記者 加納市議は現在議員としての活動報告は、どのような方法で行なっていらっしゃいますか。
加納孝彦議員 毎議会ごとに会派の議会報告の通信として、重要な事や会派として質問した事や市政の状況等を紙面にし、地元の新聞社4~5社へ向けて新聞折り込みで配布しています。
若い有権者が政治に興味を持ってもらうための工夫
記者 若い有権者の方々に政治に興味をもってもらうためには、加納市議は何が必要だとお考えですか。
加納孝彦議員 私も若いころは政治の世界と自分の住んでいる場所には距離を感じ、人ごとでした。今までの政治はどちらかというと高齢者や人生で言えば後半部分に対する手当に重きを置いてきたところがあります。若い人にとっては関係ないことを議論しているので関心も持てなかったのだろうと思います。また、医療費問題や年金問題も将来にあまり展望が持てない議論ばかりです。一人で一人以上の老人を支えなければならない時代が来ることはわかっていますが、一人で一人を支えるくらいの国の施策とは何なのか、という議論が個人的には見えてこない気がします。将来の安心にむけた議論が欠けている部分だと考えます。たとえば、給料の上がる仕組みだったり、フリーターの方や非正規雇用の方たちが定職に就けるような仕組みをもっと小さい単位で考えていくことが必要だと思います。また、自分の事というより、自分の子供達の議論をもっとしっかりしてほしいと思う人は結構いると思いますので、出産助成金や医療費助成の拡大など行政のやっていることを肌で感じ、実感できる機会がもっと増えてくると、政治にも興味を持っていただけるようになるのではないでしょうか。