つちや省一田村市議会議員(福島県)へ、平成29年10月17日にインタビューをさせていただきました。
内容は以下の通りとなります。
田村市で今、一番問題だと思われる事
記者 田村市で今、一番問題だと思われる事は何だと思われますか。
土屋省一議員 震災から6年半経っていますが、原発事故による風評被害ですね。生活圏の除染はほぼ終わって、内部被爆やホールボディカウンター検査等をしても問題がなくなっています。お米も全袋一つ一つ検査をしていますが、やはり、福島県産を口にすることに抵抗を感じる人達はまだまだいます。原発事故すら風化して忘れ去られつつありますが、食品に関しての風評被害はいまだ消えず、単価も安く、売れ行きが芳しくない状況が続き、生産農家の方たちは相当苦労されています。
その問題に対する具体策
記者 現在、土屋市議がその問題に対して具体的に取り組んでいる事があればお聞かせください。
土屋省一議員 安全性を強調するために、放射線の安全レベル数値の証明書を発行したり、公の施設で田村産の農作物を利用していただくお願いなどして、安全性のアピールを行なっています。しかし、風評被害に対する完全なる解決策というのは難しいですね。
議員活動報告
記者 土屋市議は現在議員としての活動報告は、どのような方法で行なっていらっしゃいますか。
土屋省一議員 私は議会改革副委員長を務め、9月議会の議会基本条例を検討する中で、議会報告会を盛り込もうとしました。しかし、議員の反対意見が多かったので、今回は通りませんでした。次回の条例改正の際には議会報告会を盛り込めるよう頑張ろうと思っています。したがって、田村市では個々に支持者のところへ出向いて、報告しています。個人的には主にFacebookで発信しています。
若い有権者が政治に興味を持ってもらうための工夫
記者 若い有権者の方々に政治に興味をもってもらうためには、土屋市議は何が必要だとお考えですか。
土屋省一議員 若い人達は、自分が1票を投じてもどうにもならいだろうという先入観から、政治に興味関心を示さず、むしろ逃げ腰になっていると感じます。また、都会と違って、組織だって何か行動を起こすという青年団や若い方たちの団体もなくなってきています。更には、市議会議員は何をやっているかわからないという現状もあります。是非、1票の力というものを若い方にわかっていただき、その積み重ねで世の中も変わるのだということを目の当たりにすれば、興味関心を持ってもらえるのかなと思っています。また、地縁、血縁に頼った政治ではなく、志の高い政策で選挙ができるという風潮も必要だと思いますね。そして、選挙に出たくても報酬が低くて出られないという子育て世代の人達のためにも、私は議員報酬を上げるべきだと思っています。報酬を上げることによって、地域の為に一生懸命働くという意識改革にも繋がってくると思います。