あべ正敏石巻市議会議員(宮城県)へ、平成26年1月29日にインタビューをさせていただきました。
内容は以下の通りとなります。
国政との違いについて(有権者が地方議員に期待されている事柄とは)
記者 国政との違いとして、有権者が地方議員に期待されている事はどのような事柄だと思いますか?
阿部正敏議員 国政は政党の利害で動いています。最大被災地要望は国を動かし震災復興の道を進んでいるとは到底思えません。被災地市民の身近な課題をズームアップし国政に届け、暮らしやすい環境を整えるという実にシンプルな役割が求められていると思います。しかし市民の声が国を動かすに至っていないのが実感です。地方議員、被災地議員として限界を感じています。未だ仮説住宅での生活を余儀なくされている方々の生活環境は年々厳しさを増しています。高齢者の仮設住宅生活は体力的に限界です。一日も早い終の棲家への入居が急がれます。
石巻市で今、一番問題だと思われる事
記者 石巻市で今、一番問題だと思われる事は何だと思われますか。
阿部正敏議員 人口減少と高齢化です。
その問題に対する具体策
記者 現在、阿部市議がその問題に対して具体的に取り組んでいる事があればお聞かせください。
阿部正敏議員 人口減少に歯止めをかけることと、高齢化対策はどの地方においても難しい課題ですし国政レベルの課題だと思います。私は、若者が地域で活躍できる雇用の創出と、老後安心して自立した日常生活送ることが出来る環境を整えるために地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいます。雇用の創出については、現在基幹産業である食品加工業での雇用の確保が難しく、賃金の高い建設やサービス業などの臨時雇用に偏っています。恒久的な雇用確保のため賃金格差是正のため雇用先企業に助成制度の継続を国へ働きかけています。また石巻市は、老後安心して自宅で自立した生活がおくれる環境を整える為、福祉、医療、介護の連係した包括ケアシステム構築を実現して日常の健康状態を介護施設との連携により医療現場でも把握し、必要があれば在宅での医療サービスが受けられ利用者や家族にも負担がかからない行政サービスの実施を目指しています。人口規模160万人規模、555平方キロの広範囲での実施は前例がありません。なんとしてもやり遂げなければなりません。
議員活動報告
記者 阿部市議は現在議員としての活動報告は、どのような方法で行なっていらっしゃいますか。
阿部正敏議員 年二回の石巻市議会報告会の機会があります。また地域においては、年4回の定例会一般質問の傍聴に来ていただき理解を深めていただいております。しかしながら報告としては限定的であるため、このたびホームページの作成に至りました。
若い有権者が政治に興味を持ってもらうための工夫
記者 若い有権者の方々に政治に興味をもってもらうためには、阿部市議は何が必要だとお考えですか。
阿部正敏議員 多くの若者たちに政治に関心を持っていただくことは大変難しいでしょうね。若者は政治に無関心ではないと思います。政治参加の切り口を自分自身、家族をどう守るかという身近な視点から呼びかけるやり方は面白いと思います。震災経験をもつ被災地においては震災当時、自分の家族を守る為多くの若者は救助の中心になって働いてくれました。実際近所の大学生の若者と自転車で避難している方々の安否確認をして歩きました。若者は、本能的に家族を守るために命がけで動きます。日ごろから有事の初期行動をマニュアル化し準備することを訴えて理解を求めるやり方も面白い切り口ですよ。地域防災は、町内会や行政にとても大変大きな課題です。高い関心を持って答えてくれると思います。
支持者へのメッセージ
記者 最後に支持者にお伝えしたいメッセージがあればお願いいたします。
阿部正敏議員 震災復興は道半ば。多くの方々が仮設住宅での厳しい性格を送られています。全力で一刻も早い終の棲家の提供を実現させます。