角田市議会議員

細川けんや

KENYA HOSOKAWA

細川けんや議員へのインタビュー

細川けんや角田市議会議員(宮城県)へ、平成23年7月15日にインタビュー取材をさせていただきました。

内容は以下の通りとなります。

国政との違いについて(有権者が地方議員に期待されている事柄とは)

記者 国政との違いとして、有権者が地方議員に期待されている事はどのような事柄だと思いますか。

細川健也議員 自分の生活や地域の課題について、まず「現状を理解してもらいたい」という気持ちが最初にあり、次に「できればそれらの課題を解決してほしい」というのが、最も基本的な期待感ではないかと思います。その意味では、行政当局に対する期待感と重なる部分があるのは当然ですが、バイパス的な機能に対する期待感があることは事実だと思います。

角田市で今、一番問題だと思われる事

記者 角田市で今、一番問題だと思われる事は何だと思われますか。

細川健也議員 どの分野についての質問かによって違った答えになりますが、議員の立場として言えば、いずこも同じ「財政・財源の逼迫」であり、社会的な問題としては「人口減少」であると思います。現在の最優先課題は、なんといっても3.11の東日本大震災からの復旧・復興です。当地は内陸部のため、津波による被害こそありませんでしたが、民間における建物や構造物の被害は計り知れません。沿岸部での勤務や通学で、2名の市民が犠牲になっています。道路・橋梁・学校ほかの公共施設では、約860ヶ所、額にして45億円以上の被害を蒙っています。これは国の査定が終わった分だけです。

その問題に対する具体策

記者 現在、細川健也市議がその問題に対して具体的に取り組んでいる事があればお聞かせください。

細川健也議員 なんといっても、災害対策が最優先課題です。地震による被害のみならず、福島第一原発の事故による放射能汚染の問題もかかえています。角田市の肥育牛(肉牛)は、現在出荷停止の状態で、生産者は生産基盤のみならず、生活そのものをもおびやかされ、深刻な常態です。
先日、産業建設常任委員会が主催して、関係団体の代表者から事情を聴取し、今後の対策を協議していますが、国の対応の遅さが一番の障害になっていると感じます。放射能問題は、ながく尾を引くことなので、議会・市当局・県の三者が一丸となり、国に対策を求めていくことが肝心と考えています。

議員活動報告

記者 細川健也市議は現在議員としての活動報告は、どのような方法で行なってらっしゃいますか。

細川健也議員 角田市議会基本条例にもとづいて、議会報告会を行っています。過去5回実施しました。ほかに、不定期に単独での市政報告会を実施しています。インターネット上にホームページをアップしていますが、匿名の投稿者への応対はリスクが多いと判断し、現在休眠中です。

若い有権者が政治に興味を持ってもらうための工夫

記者 若い有権者の方々に政治に興味をもってもらうためには、細川健也市議は何が必要だとお考えですか。

細川健也議員 若い年代の有権者が政治に関心を持つ状況というのは、残念ながら政治家のスキャンダルとか、国辱的な行動をとったときとか、政治力が衰退したとき、もしくは60年安保闘争や成田闘争などのイデオロギー的対立が介在する場合が多いのではないかと思います。ひるがえって、かつての阪神淡路・今次の東日本大震災における自主的な支援活動などでは、政治に無関心と思われている年代の層が積極的にかかわっています。このことからも、若いから政治に興味がないとは言えないのではないでしょうか。興味はあっても、身近に感じられないし魅力も覚えないから口をつぐんでいるだけだろうと思います。この状況を変える必要があるとすれば、その責任は政治に携わる人間にあるのであり、それこそが政治家の喫緊かつ永遠の課題だと思います。政治は、決して特別なものではないし、特別な人にだけやれるというものではないはずです。政治は、水や空気と同じく、人間が二人以上存在すれば必ずそこに存在する、普遍的な営為であるのだから。

支持者へのメッセージ

記者 最後に支持者にお伝えしたいメッセージがあればお願いいたします。

細川健也議員 完璧な人間がいない以上、完全な政治や100パーセント信頼できる政治家もいないと思います。様々な有権者の要望をすべて満たすことも不可能です。大事なことは、目の前の課題を解決しようと、真摯に取り組む姿勢および気力があるかどうかだと思います。またこのことは、選ばれる者のみならず選ぶ側にも必要だと考えます。

記者 ありがとうございました。

細川けんや
角田市議会議員