村上かよこ三郷市議会議員(埼玉県)へ、平成25年7月4日にインタビューをさせていただきました。
内容は以下の通りとなります。
国政との違いについて(有権者が地方議員に期待されている事柄とは)
記者 国政との違いとして、有権者が地方議員に期待されている事はどのような事柄だと思いますか。
村上香代子議員 住民に身近な政策に取り組むことだと思います。自治体独自の条例やプランを制定すること。それには住民の声を聞くことから始めなくてはなりません。
とはいえ、住民は自分のことになると(例えば近くの信号設置、歩道の整備等)、我を通そうとしますから、まち全体のことも考えられるように情報を提供することも大切だと思います。
三郷市で今、一番問題だと思われる事
記者 三郷市で今、一番問題だと思われる事は何だと思われますか。
村上香代子議員 まちづくりの方向です。東京に近く、交通の利便性が高いので、流通関係の事業者の進出がめざましいのです。区画整理事業で南部に流通・業務・工業系の拠点形成をめざしており、倉庫群が立ち並ぶようになりました。それ以外にも、市街化調整区域に条例によって土地利用が可能になる産業立地ゾーンを設定しています。市街化調整区域が半分近くもある三郷市ですので、土地利用は重要な課題ですが、地権者と事業者の思うままに開発されてしまっては、良好な居住空間が損なわれてしまいかねません。住民もまちづくりに参加して、充分な話し合いができることが必要です。
また、大規模な集合住宅団地が入居から40年たち高齢化率が30%にもなっています。4、5年後には40%にもなる中、今こそ超高齢社会での暮らし方を考える時です。行政サービスだけでは暮らしが成り立たなくなりますから、団地をモデル事業とするようなさまざまな施策が必要であり、まさに共助のしくみづくりを急がなくてはならないと思います。
その問題に対する具体策
記者 現在、村上市議がその問題に対して具体的に取り組んでいる事があればお聞かせください。
村上香代子議員 まちづくりについては、どのような方法によって住民の声を反映させることができるのかが肝心なのですが、まずは関心を持って参加してもらうようにわかりやすく発信することです。説明されてもわかりにくいとの住民の声も多いので、行政側からの説明の在り方を工夫するよう、職員とも話しています。
団地の高齢化への対応には、高齢者の支援団体だけでなく、子育て支援や障害者支援などいろいろな団体が活動していますので、それらの団体などをつないでいくことで、大きな流れができると思っています。弱い立場の人が暮らしやすいまちは誰にとっても暮らしやすいまちだと思います。議員は行政とのパイプ役にもなれますので、情報を共有できるようなつなぎ役をしていきたいと思っています。
議員活動報告
記者 村上市議は現在議員としての活動報告は、どのような方法で行なっていらっしゃいますか。
村上香代子議員 議会終了後、議会報告として年に4回「瓦版みさと」を2万部発行しています。ほとんどは友人たちが戸別に手配りしてくれています。もちろん私もできる限り配布しています。本当は膝をつきあわせた市政報告会をしたいのですが、できていません。今後の課題です。
若い有権者が政治に興味を持ってもらうための工夫
記者 若い有権者の方々に政治に興味をもってもらうためには、村上市議は何が必要だとお考えですか。
村上香代子議員 若い頃から政治を語る場がないのではと思っています。政治は自分には関係ないと思い込んでいるのではないでしょうか。私は高校生の頃安保問題で先生や友人とわからないながらも討論した経験があります。大学生の頃は学生運動のしっぽについて走っていました。
私を含めた大人たちの責任も大きいと思います。遅ればせながら若者に語りかけていくことです。
支持者へのメッセージ
記者 最後に支持者にお伝えしたいメッセージがあればお願いいたします。
村上香代子議員 わたしたちのまちはわたしたちが作っていくのだということが当たり前のことだと思ってほしいのです。議員は住民たちの声をしっかりと聞く耳をもつべきで、私利私欲、党利党略に動いてはならないのです。議員を活用してすみよいまちを一緒につくりましょう。